生活保護受給者の日常生活上の支援の現状と今後の課題＜令和６年度＞

提案区

• 大田区

研究目的

　全国では、生活保護申請者の増加傾向が続いている。特別区においても、今後、生活保護受給者の増加が想定され、福祉事務所の現場では、地域生活上の様々な課題への対応の必要性が増している。特に、居所を喪失したあるいはそのおそれのある要保護者の背景には複雑な課題があることが推測され、地域生活移行に向けた支援の難しさもまた浮き彫りになっている。こうした要保護者への支援には、生活保護法上の保護施設のみならず多くの社会的資源の活用が考えられるが、支援の内容・特色、期待される効果などは多岐にわたる。

　本研究は、①被保護世帯の動向、②生活保護を取り巻く動き、③既存の社会資源における支援の現状等を調査すると共に、被保護世帯の現状と保護施設等において提供されている日常生活支援を比較・研究し、社会資源との関わり方や今後の世帯属性、社会的変化を踏まえつつ、特別区における日常生活支援の充実に向けた方策等を考察する。

令和６年度研究概要

• 生活保護をめぐる現状に関する文献調査
• 施設保護等における課題及びあるべき姿に関するアンケート調査
• アンケート調査結果に基づくヒアリング調査
• 特別区における生活保護受給者の日常生活支援の充実に向けた方策等の検討